国語学の世界では、公式・法的には標準語は存在しない。
しかしながら、「標準語」という用語は現在もしばしば使用され、
その場合「標準語」は東京の口語(東京方言や首都圏方言)を指すことが多い。
厳密には標準語と東京の口語そのものは異なる言葉であるが、
中央(すなわち現代日本では東京)の言葉を標準語とすることは
歴史的に暗黙の了解となっている。

日本語の標準語・共通語の特徴は書記言語に偏重していることで、
口頭言語については発音・アクセントなどの面で固定した規範が
完全に成立しているとは言いがたい。
例えば、「電車」のアクセントは従来は「デンシャ」が正しいと
されてきたが、近年では「デンシャ」(太字は高く発音)も
広がりつつあり、メディアや駅の案内放送でも2通りのアクセントが
混在している。