第三の論点は、近畿地方方言自体の時代による変遷です。
1950年代まで生まれと1970年代以降生まれの世代間で、
アクセントの変化が大きいことが、このスレでもよく話題になりますし、
文献的にも多数の論文が書かれています。
同様に、幕末から明治時代にかけて大きな変動を経験しています。
この変化につれて周圏現象が見られる場合もあります。
三拍名詞「頭類」の変動がそうですね。
和歌山県紀中紀南では「頭」あたま HHLが保たれ、
大阪市では、HHL, LHL, HLLが混在しています。
京都市ではほぼHLLです。

そこで第4の論点ですが、京都と大阪の違いです。
京都で変化が進んでしまって、三拍名詞(三類+五類)と(二類+四類)の
区別がまったくわからなくなっていますが、
大阪ではそうでもない。
大阪ではさらに、HHLがHLLにならずにLHLになる例も見られます。

こういう現象については、文献的に考察するか、
自分個人の内省と出身・生育歴・言語形成期に
影響を受けた家族の出自などを述べて
証言する以外にありません。