(確かにボキらゴブリンは成功していないのに成功者のような口の利き方をしてしまう
結局要するには最後にしか言えないハズなのに、最初に言ってしまう傾向があるに
そこは真摯に反省しなければならないに)

流石は「名乗ることを許されしゴブリン」ことトゥエニファイ
自らの一族の弱点に気付きつつあった

そのゴブリンの悩める姿は、壇上の議員森元の目にも止まっていた

”アッこのゴブリン考えておるな”────

政治家ならではのセブンセンス、ビニーヤーナが光った瞬間である

いきなりから「憤怒羅ァ!!」と激高するゴブリンと比べて明らかに人間に近づいているのである

ただ──ゴブリンゆえの限界があった

それは世界は残酷に設計されていること

ファンタジーランドは、サーバの上にあるという真実に気づけないゴブリンゆえの存在の苦悩

「公園でシャドーボクシングしている者を見て、いきなりから何だこの野郎」となってしまう

この公園が創造者によって生み出されたファンタジーランドに過ぎない事に
一生かかっても気づけない

「悲しき序盤のモンスターその名はゴブチン」
議員森元は右手を胸の前でクロスした

カソリックと大乗仏教をミックスした議員オリジナルの宗派「アストラルゲート」の祈りの姿勢である