「おのれHIDEチャン!」「死ね!」
「300万の金ロレは偽物!フェンディの総ズッカダウンも偽物!」
「フェンディーチェはインスタのためだけに購入してタグを取らないまま撮影し
すぐさま新品としてメルカリで売る気まんまん!」

そんな罵詈雑言をあびせられるHIDEチャンが心のよりどころとした存在

それこそが釈迦牟尼(シャーキャムニ)ことシャキ氏であった

先の見えない暗いDTM板に一筋の光明がさしていたのである

HIDEチャンは頭を丸め──とみせかけて緑のもみあげを残して後頭部をバリカンで剃るという独特のヘアスタイルを整え、
お堂にこもりただひたすらに「救い」を求めた

釈迦牟尼 摩訶奔 今天沙  
しゃきむに まかほん こんでんさ

納位万 納位万
のいまん のいまん

経をとなえるとイジワルゴブリンの顔がスッと笑顔になり、霧のように消えてゆく

だが間髪を置かずに「ロレ偽物じゃあ!」とゴブリンのイジワルな書き込みがなされる

また経によってゴブリンは笑顔になり、スッと消えていく

この繰り返し

この繰り返しの中に真夏の茶坊主ことHIDEチャンは身を置いていたのである

つづく