「浮いているので地雷無効、魚雷も無効ってずりーよなあ」

誰もいない部屋でHIDEチャンはつぶやく
右手に辞書、左手に「かぶれ薬」を持ち、斜め上の、何もない天井の角を見つめながら───

「すげえよなあ」

「ポケモンでいうと鋼タイプが浮いていて地面わざ無効、水わざも無効だもんなあ」

斜め上の、何もない天井の角

いや

何かいる?

HIDEチャンは目を細めた

天井の角の影になっている黒いところが少し動いたのだ

(何かいる?)

音を出さないほうがいい

存在はこちらにまだ気づいていないかもしれない

つづく