>>201から抜粋
福市氏:
 これについてもUNDERTALEはかなり特殊なケースで,翻訳作業を始める前にTobyさんがものすごく詳細な資料をくださったんですね。
このキャラクターはこういう性格で,プレイヤーキャラクターに対しては年下に見ているとか,同い年くらいに見ているとか。

4Gamer:
 プレイヤーに抱いている感情まで! かなり細かいですね……。

福市氏:
 固有名詞の訳し方にしても,「このモンスターは英語でこういうダジャレになっているから,日本語でもダジャレになるような名前をつけてほしい」とか,
「地名に関しても日本語ですわりの良い地名をつけてください」とか。非常に細かい方針を提示してくださったんですね。なので,私はそれに従って翻訳を進めていきました。

4Gamer:
 Tobyさんとはかなり細かくやり取りされてたんですね。

福市氏:
 キャラクターの解釈などは,翻訳者がとても気を遣う部分なのですが,原作者自身が詳細な設定をガイドとして提示してくださったおかげで,日本語でのキャラクター設定がとてもしやすく,ありがたかったです。

4Gamer:
 最も正解に近いアドバイスをもらえているわけですからね。

福市氏:
 実際の作業用ファイルにも,「この台詞は重要でこういう意味が込められている」とか「この言葉はすごく重要だから,こういう意味を込めてほしい」といったコメントが10行に1回くらいの割合で入っているんですね。
作品において重要なポイントを事細かに示していただけたので,すごく安心して作業ができました。大事なワードを見落としてしまわないかというのも,翻訳者としては普段気をつけている部分ですので。
 原作者がここまでサポートしてくれることって,私は少なくとも過去に経験がありませんでしたし,全体的に見てもとても珍しいことじゃないでしょうか。今振り返ると,本当に幸せなプロジェクトだったなとつくづく思います。