NTT横須賀で海中音響通信のFPGA実装を担当していた時の話。

実装担当の自分にはデバイス選定についてほとんど確認せず、別の担当者がXilinx米国本社と打合せを行い、当時最大級だったFPGAを大量に確保する話まで進めていた。

その結果、未来研との仕事もその担当者を経由する形が強くなっていった。

一方、自分は実際に海中音響通信の相関処理をFPGAへ実装していたので、
「2GHz程度のCPUを使い、1サンプル当たり2000クロック以内に相関処理を終えられるなら、将来的にはCPUで処理できる。量産化しやすくなり、コストも下げられる」
という提案をしていた。

今になって考えると、この提案は単なるコストダウン案だったが、結果として「高価なFPGAを使い、特定の担当者がメーカーや未来研との窓口になる」という構造自体を不要にする方向だった。

さらに当時、その担当者の態度に腹を立て、沖アイディエスの部長にも「なぜこの人が私を職場から外す動きに関わっているのか」という趣旨の話をしている。

その後、自分は横須賀の職場から外された。

これだけで「CPU化を提案したから排除された」と断定するつもりはない。
ただ、

・実装担当者に十分確認せずFPGA選定・大量確保を進める
・外部メーカーや協力会社との窓口が特定担当者へ集中する
・その構成を不要にできるCPU化案を実装担当者が提案する
・その担当者の対応について外部協力会社の部長へ苦情を言う
・最終的に実装担当者の方が職場から外れる

という時系列だった。

当時は単に意味不明だったが、6年近く経って並べ直すと、技術的な問題だけを見ていても理解できなかった理由は分かる気がする。

なお、契約形態や社内で実際にどのような意思決定が行われていたかまでは知らないので、上記は自分が直接経験した事実と、そこから現在考えていることを分けて書いている。