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星は固体ではなくプラズマの塊だが、地震に相当する「星震」と呼ばれる振動現象が発生する。この振動を解析する「星震学」によって星の内部構造や自転率が測定可能となり、現在では銀河系内の数千もの恒星についてデータが蓄積されている。
ところが、観測結果を既存の磁場による角運動量輸送理論に当てはめると、理論値が観測値を大幅に上回る自転率を予測してしまうという課題が浮き彫りになった。なお、ここでいう角運動量輸送とは、星の内部から外側へと回転のエネルギーが移動するプロセスを指す。
この乖離は、特にブラックホールや中性子星へと進化する大質量星において顕著だという。既存理論の限界として、星の内部で生じる対流と磁場の複雑な相互作用が、角運動量輸送の計算に置いて十分に考慮されていなかった点が指摘されていた。