>>数秒から数十秒の周期で明滅を繰り返す脈動オーロラは、発光が弱く形状がぼんやりとした「ディフューズオーロラ」の一種だ。パッチ状に決まった構造を持つタイプと形状が不定形な非パッチ状のタイプに大別される。パッチ状タイプは、非パッチ状タイプよりも遅い時間帯(より朝側)に多いことがこれまでの研究で示されていた。

>>研究チームではこれまで、地上カメラ、大型大気レーダー、地球磁気圏を観測するジオスペース探査衛星「あらせ」の同時観測が成立した単一事例の解析に基づいて、「コーラス波の長距離伝搬、超高エネルギー電子の散乱と降下、および脈動オーロラのパッチ状構造は、磁気圏における電子密度のダクト構造によって支配されている」という物理モデルを提唱していた。

>>そこで次のステップとして、提唱モデルが統計的にどの程度の普遍性をもって成立するのか、どの時間帯で多く発生するのかを定量的に評価することを目的とした統計解析を行うことにした。