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9/20(日) 9:59

2012年10月14日、人類史に残る驚異的な挑戦が行われました。
オーストリア出身のスカイダイバー、フェリックス・バウムガートナー氏が、高度約39kmの成層圏まで巨大な気球で上昇し、そこから地球へ向かって飛び降りたのです。
そして自由落下中に、航空機やロケットなどの動力を一切使わず、人間の体だけで音速を突破。最高速度は時速1357.6km、マッハ1.25に達しました。
しかし、この華々しい記録の裏では、一歩間違えれば命を落としていたかもしれない重大なトラブルも発生していました。





エベレストの4倍以上、高度約39kmまで気球で上昇

この壮大なプロジェクトは「Red Bull Stratos」と呼ばれ、バウムガートナー氏は専用の与圧カプセルに乗り込み、巨大なヘリウム気球によって成層圏を目指しました。
上昇には約2時間半を要し、最終的に高度39km付近まで到達しました。世界最高峰エベレストの標高が約8.8kmですから、その高さは実にエベレストの4倍以上です。
周囲の空気は極めて薄く、人間が通常の服装で生存できる環境ではありません。そのため、バウムガートナー氏は宇宙飛行士のような全与圧スーツを着用していました。
しかも上昇中には、スーツのバイザーを温めるヒーターが正常に機能していない可能性が浮上します。ミッション中止も検討されましたが、最終的にはジャンプを続行することが決まりました。
そして高度約39kmでカプセル内部を減圧。外部との気圧差をなくした後、ドアが開かれました。バウムガートナー氏はカプセルの小さな足場から前方へ身を投げ出し、地球へ向けた自由落下を開始します。
映像では地球の湾曲した地平線と黒い空を背景にジャンプしているため、しばしば「宇宙からのダイブ」と表現されます。
ただし厳密には、一般的に宇宙との境界とされる「カーマン・ライン」は高度100kmです。今回の約39kmはその半分以下であり、科学的には宇宙ではなく成層圏からのジャンプとなります。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5c1e26c08d7dd02e0a29d3c007ef6fb7f29a55b2

わずか約40秒で音速突破、しかし直後に制御不能の回転