LINE:軽量版アプリ「LINE Lite」で新興国市場の開拓はできるか
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20150725-00047863
第一次対象国として、フィリピン、ベトナム、エジプト、サウジアラビア、メキシコ、コロンビア、インド、パキスタン、カンボジア、アルジェリア、韓国の全11ヶ国で公開し、今後は、各国の需要やユーザーの要望を踏まえ、さらなる対応エリアの拡大を検討していく。なお日本はサービス対象外。またLINEが大人気で多くの人が利用している台湾、タイ、インドネシアでも「LINE Lite」の提供は行っていない。

■メッセンジャーアプリだけでは収益にならない

メッセンジャーアプリは同じアプリを利用している人同士で、音声通話やテキスト、写真の送受信などが無料で利用できるのが特徴である(今回のLINE Liteはリリース時には音声通話は非対応)。つまり、メッセンジャーアプリ自身では売上に貢献しない。LINEでも収益を支えているのはゲームやスタンプ販売である。

FacebookのMessengerもメッセンジャーでの収益は期待していないで、同社の収益の90%以上を占めるFacebookでの広告収入に依拠している。Facebookも2015年6月に新興国市場での広告収入増加に向けて「Facebook Lite」アプリを提供している。

たしかに「LINE Lite」の提供によって、新興国市場でLINEのユーザーは増加するだろうが、ユーザーが増加しても、そこから先のゲームでの課金やスタンプ販売によって収益に繋がらなくては意味がないだろう。広告収入に依拠していないLINEはメッセンジャーアプリで利用者の基盤を確保し、そこから有料サービスで課金をしてもらうように誘導するかが売上確保において重要になる。

■メッセンジャーアプリは「一寸先は闇」

メッセンジャーアプリは基本的にどのアプリでも機能に大きな違いはない。タイやインドネシア、台湾でLINEが人気があるのはスタンプのキャラクターが現地の人に受け入れられて大人気だった。タイや台湾ではLINEのキャラクターがぬいぐるみやTシャツになっている。しかし最近ではFacebookのMessengerやWeChatでもかわいいスタンプが出てきており、LINEのキャラクターの存在感も以前ほど高くはない。