[東京 12日 ロイター] -
<岡地証券 投資情報室長 森裕恭氏>

欧州からの入国停止というトランプ大統領の演説は、事態がより悪化、しかも先行きがまったく見通せないという印象を市場に与えた。市場全体では、金価格まで下落し、頼るべきはキャッシュのみというリスクオフも極まった感が強い。株式市場において、ここにきての売り急ぎは取引所閉鎖といった最悪シナリオまで織り込み始めたのではないか。

日本株は、需給面で運の悪さもあった。円高や時間外取引の米国先物安などが嫌気されて下がったという背景は別にして、本来なら配当利回りなどを考慮した突っ込み買いが入るところ、明日にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、買うとしてもSQが終わってからというムードがある。これでは値動きに関係なく買いが入りにくい。

また、昨日は前場に軟化していたのにもかかわらず日銀のETF購入がみられなかったが、それもマイナス材料になっているようだ。