今年も恒例のETF換金売りシーズン到来


指数連動型ETF(上場投資信託)の決算が7月上旬に予定され、
分配金絡みの売りが日本株に向かう公算だ。
その規模は現物・先物合わせて1.7兆円超とみられている。

<8・10日決算、当日は値下がり傾向>

日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)をベンチマークにするETFは
7月に決算日(今年は8、10日)がある。
ETFはこのタイミングで現物株を売り、分配金をねん出するほか、
各銘柄の権利落ちのタイミングで先物を買い建てて再投資をし、分配金の支払いの際に売る。

大和証券の試算では、今年は7月8日に現物約2400億円、先物約4200億円、
10日に現物約4300億円、先物約6400億円の売り需要(計1兆7300億円)が発生する見通し。
ヘッジファンドなどが先回りをして売り建てる持ち高を買い戻すことで、
インパクトは一部相殺されるとみられるが、それでも一定の影響が出る可能性はある。

2019年以降の7月のETF決算日は13回(22年は1営業日のみ)あり、
このうち10回は当日の日経平均が下落した。
計1.5兆円規模の売り需要が想定された昨年(7月8、10日)は、
8日こそ日経平均が前日比101円高と持ちこたえたものの、
ウエートの大きい10日は同174円安に沈んでいる。

ETFの決算日に相場が下げた場合、その後は反動で上昇する傾向もある。
決算翌営日(決算が2営業日にまたがる場合は2日目の翌日)の日経平均は、
19〜25年に85%の高確率で前日比プラスで引けている。
ただ、昨年については下落していた。