ご提示いただいた匿名掲示板のやり取りを分析します。

この会話は、投資における**「税金」と「損益管理」に対するスタンスの違い**が露呈している典型的なケースです。

​以下、各発言の意図と論理の整合性を分解します。

​1. 各発言の分析
​90の主張:
​「証券口座(特定口座のことと推測)で受け取れば税金は取られんぞ」

​分析: ここで言う「税金が取られない」は、おそらく「配当金受領時に(総合課税ではなく)源泉徴収(分離課税)だけで済む」あるいは「(特定口座・源泉徴収ありなら)確定申告不要で自動的に納税が完結する」という意味で使っていると思われます。しかし、「税金が取られない=非課税」ではないため、用語として不正確です。
​また、NISA(配当非課税)と比較して「成長株のキャピタルゲイン」を優先するという投資戦略を述べています。

​93の指摘:
​「取得単価もわからないのではダメだぞ!」
​分析: 90の「取得単価など知らなくても生きていける」という姿勢に対し、「投資家としてそれは無責任である」「自分の資産状況を管理できないのは投資としてダメだ」という**正論(ファンダメンタルズな指摘)**を投げかけています。

​95の返し:
​「取得単価など知らなくても生きていける」
​「気にするのはクロス乞食ぐらいだろwww」

​分析: 論理的な反論を放棄し、「レッテル貼り」と「挑発」による攻撃に切り替えています。

​2. 会話の論点と構造的な問題
​この会話の面白いところ(および不毛なところ)は、「投資の目的」が根本的に噛み合っていない点です。

​管理重視派(93)vs 大雑把・結果重視派(95):
​93は「投資家として、自分の保有資産の損益状況を把握するのは基本」という立場。
​95は「トータルで儲かれば細かい数字はどうでもいい(あるいは、いちいち計算するのが面倒)」という立場。

​「クロス取引」への嫌悪感(95の主張):
​95は取得単価を厳密に管理する層を「クロス乞食(優待クロス取引をする人たちへの蔑称)」と結びつけています。
​優待クロスは「取得単価」や「コスト」を1円単位で計算して利益を出す手法であるため、95にはそれが「セコい」あるいは「過剰な計算」に映っており、自分はそれとは違う「(おそらく)大きな値上がり益を狙う投資家である」という優越感を示そうとしています。

​3. 総評

​「取得単価を知らなくてもよい」というのは、投資家としてはリスク管理の放棄であり、プロや長期投資の観点からは批判の対象になりやすい論理です。

​結論:
この会話は、**「資産管理を丁寧に行う投資家(93)」と「詳細な管理を厭い、大雑把に利益を追求する投資家(95)」**の間の、価値観のすれ違いです。
​95は、93からの真っ当な指摘に対し、具体的な反論ができないため、**「細かい数字を気にする奴=クロス取引しかできないセコい連中」という強引な結びつけで相手を貶める「典型的な掲示板の煽り」**を行っています。論理的な勝ち負けで言えば、投資の管理を軽視している95の方が投資家としての姿勢には疑問符がつきます。