韓国金融監督当局、レバレッジ型シングルストックETF上場許可を後悔
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b97bb93841bf5ae4c129a78c11ad104e6aa6e1d

(ブルームバーグ):韓国の金融監督当局トップは、個別の1社の株価(シングルストック)に連動するレバレッジETF(上場投資信託)の上場を阻止しなかったことについて後悔していると述べ、その副作用が大きく膨らんでいると警告した。こうしたシングルストックETFは、韓国で5月に取引が開始された。

金融監督院(FSS)の李粲珍院長は22日の記者会見で、サムスン電子およびSKハイニックスのシングルストックETFについて、取引パターンの監視強化に加え、激しい値動きにより生じ得る影響を抑える措置を検討していると説明。現在検討している政策は、国内株のシングルストックETFにのみ適用されると付け加えた。

「当時は株式相場が急激に上昇し、懸念があった」と李氏は述べ、「半分冗談だが、あの時は状況を変えるべきではなかった。深く後退している。振り返ってみると、シングルストックETFの上場を阻止するため、地べたに這いつくばってでも抗議すべきだったかもしれないと思う」と続けた。

この発言は、世界のテクノロジー供給網の中核とみなされる韓国の金融市場が抱える危険性を浮き彫りにしている。人工知能(AI)向け半導体の主要メーカーであるサムスン電子とSKは株価が大きく上昇し、その株価に連動するレバレッジ型ETFは強い需要を集めた。この種のETFはリターンを増幅させる可能性があるものの、ボラティリティー拡大への懸念も強めている。

5月下旬の上場時点で、サムスン電子とSKの株価に連動する国内のシングルストックETFは16本で、運用資産は合計30億ドル(約4850億円)相当だった。だが、李氏によると、22日時点ではそれが約14兆ウォン(約1兆4700億円)に達している。