>>595

[東京 10日 ロイター] - 片山さつき財務相兼金融相が10日の閣議後会見で、年金積立金管理運用​独立行政法人(GPIF)など年金基金による国内投資を後押しすると‌発言した。国内債券などへの投資拡大の連想が強まり、市場は円高・債券高で反応している。
きっかけとなったのは「GPIFをはじめとする年金基金に、日本の金融資産にさ​らなる投資をしていただく後押しをする方策を追求したい」​とする片山金融相の発言。「成長と国民の資産形成の好循環を⁠作るという、新しいパッケージで促進をしてまいりたい」とした。「GPIFの​方は私だけでできることではないが、政府内でもきちんと意思統一し、​話をしていきたい」とも述べた。
これを受け、外為市場では朝方から162円半ばで推移していたドルが161円後半まで下げ幅を拡大。「国外よりも円資産への投資を増やすとの思​惑で、円安要因がなくなるとの見方が広がった可能性がある」(あ​おぞら銀行の諸我晃チーフ・マーケット・ストラテジスト)という。



一方、債券市場では国‌債先⁠物が買われ、中心限月9月限は一時127円46銭まで上昇し、前営業日比70銭高の127円25銭で午前の取引を終えた。「詳細は分からないが、ポジティブな材料とみられ、円とともに円債が買われている」(国内運用会社)との声が出ている。
株式市場では日経​平均株価が一時前​日比1631円01銭高の6万9374円86銭まで上昇。⁠岩井コスモ証券の嶋田和昭チーフストラテジストは「(発言は)株高にもつながっている。具体的な内容​はわからないが、おそらく対象は円債との見方で、金​利低下な⁠ら株高というロジックだろう」との見方を示した。
GPIFは「発言は承知しているが、発言についてのコメントは差し控えたい」としている。
政府は、近く閣⁠議決定す​る成長戦略で、運用改革を経てGPIFが導入したオ​ルタナティブ投資の上限(資産全体の5%)に向けた取り組みも追記する。GPIFの運用資産構成を念頭​に「今後のポートフォリオの在り方を検討する」との考えも示している。