ソーシャルメディア荒らしの心理学

ソーシャルメディア荒らしの心理学
ソーシャルメディアにおいて、人を他人の誹謗中傷に駆り立てるものは何なのでしょうか?なぜ他人を傷つけようとする人がいるのでしょうか?なぜインターネットはネガティブで悪意のある人々にとって格好の舞台となってしまったのでしょうか?
自分たちのコメントが攻撃的で人を傷つける恐れがあると知りながらも、それが楽しいと感じるためにそういったコメントを書き残す人々がいるのです。
オーストラリアのフェデレーション大学健康科学部の研究チームは、このタイプのインターネットユーザーのパーソナリティを分析するための調査を行いました。
最近では、ソーシャルメディア荒らしとして知られるような人々のことです。

彼らは、このような荒らし行動をする男女の特徴や社交スキルについて調べました。彼らは、調査対象となった荒らしたちは、他の人々に比べてある二つの性格傾向のスコアがかなり高いことを発見しました。
その二つとは、精神病質と認知的共感です。次に、これらの特性が何を示唆しているのか見ていきましょう。

精神病質:この特性が荒らしについて語ることとは?
精神病質とは、反社会性パーソナリティ障害の一つです。今日の医学界ではあまり一般的な用語ではなくなってきました。社会病質という言葉がもっとよく使われるようになったのです。

このパーソナリティ障害の起源はよくわかっていません。幼少期にどのくらいの愛情を注がれたかによって表出したりしなかったりする遺伝子的な要素があると見られています。
また、専門家たちは、奇形や病気、脳の怪我などによる前頭葉の損傷が根本的な原因だという仮説も検証しています。

パソコンに熱中する男性
心理学者のロバート・ハーレ博士は30年以上もの間、精神病質について研究してきました。彼は、この障害を持つ人々にはいくつかの共通の特性がある、と結論づけました。サイコパスたちは退屈しやすく、継続的な刺激を欲し、長期的な目標を立てることができません。彼らは他人を操る能力に長け、自分には他の人々に対して権力があり、他人をコントロールしているのだと感じたがるのです。また、サイコパスにはナルシスティックな特徴も多く見られます。

さらに彼らには深刻な衝動制御の問題があり、怒りを伴った反応をします。この障害を持つ人々は、社会規範および道徳規範に関して問題を抱えています。しかし、彼らは表面的には魅力的で適応しているように見えがちなのです。

サイコパスたちは自らを高く評価しています。他者に打撃を与えることに喜びを感じます。統計的に、この障害は男性により多く見られますが、女性にも影響する障害です
。サイコパスには共感心が欠けているようにも見えますが、正確にはそうではありません。その理由を見ていきましょう。

相手を誹謗中傷する内容となり得る投稿には、いろいろなケースがあります。

犯行予告
ネット掲示板に犯行予告を投稿する場合です。

本当に犯罪を実行するつもりの他、冗談で犯行予告をした場合でも、特定の個人や団体に圧力をかけたという事実で、逮捕される可能性があります。

次のようなケースが該当します。

特定の場所や施設等への犯行予告:駅を爆破する、学校にサリンを撒く等
特定の人物への犯行予告:有名人〇〇を刺殺する、政治家〇〇をバットで殴る等
犯罪の取引等を予告する:銃や違法薬物の販売について掲示板を利用し予告する等
虚偽の情報発信
嘘の情報を拡散させ、社会を混乱させる書き込みの場合です。
実際にテロや事件を起こす気がなくとも、面白半分で流したデマが、多くの人を巻き込む騒動に発展した場合、あなたは逮捕される可能性があります。

次のようなケースが該当します。

地震が起きた直後、被害のない地域にも関わらず「何人も倒壊した建物に押しつぶされた」と投稿し、救助を混乱させた
地域の少数者である外国人を快く思っておらず、「〇〇人が貯水池に毒を盛った」と投稿し、混乱を生じさせた
特定人物の名誉を傷つける内容
特定の個人や団体の名誉を傷つける書き込みが行われた場合です。
名誉を傷つける投稿であれば、内容が嘘であっても真実であっても、あなたは逮捕される可能性があります。

共感のダークサイド
感情的な共感も認知的な共感も、どちらのも認知プロセスに含まれます。
しかし、この二つの間には決定的な違いがあり、活性化する脳の部位も異なるのです。
BES(基本共感スケール)などの、ある特定のタイプの共感を測定する心理測定テストがあります。
こういったテストは被験者の共感タイプや
レベルを評価するものです。