太田:それでもダメでってときに、「本気でやってるのはこっちだけど、こっちはそうじゃない(売れ線を意識して、片手間に作った)」っていうのが、
俺らの大衆向け芸能ってものに勝ってしまう。俺らがやってることよりも売れてるのに。それが「二番目です(片手間に作ってます)」っていうのがイヤなのよ。

田中:うん、分かるよ。それは小説だろうが、音楽だろうが。

太田:「えぇ?どういう感情?」って思うんだよね。

田中:やりたいことじゃないけど、商業的にやってるってことね。

太田:本気かなって。そこが知りたいんだよね。「本当は、こっち(本気でやってるのは、大衆向け)なんじゃないの?」って。

田中:うん。それはどうなんだろうね。

太田:我々でもあるじゃないですか。「自分たちがやりたいことだけど、テレビでは通用しないから」ってもの。

田中:ありますよ。

太田:手を抜くわけじゃないけどね。結婚式のおめでとうVTRってあるじゃん。そういうときは、気軽に受けるじゃないですか。
本気でやるってわけじゃないですよ。下ネタもガンガン言えば…っていうような感じ。そういう感覚なのかなって気もするんだけど。

田中:うん。

太田:それにしても、その中での全力ってあるじゃないですか。やっぱり、ウケたいとか。

田中:売れ線を全力で考えてはいるんじゃない?「本当にやりたい音楽は、マイナーで売れないのは分かってるけど」って。

太田:なんでそれをやりたいのかな?俺は、「売れるモノ=良い物」って思うんだよね。

田中:まぁね。そこは多分、(価値観として)人それぞれ違ってくると思うけどね。

太田:違わないよ。